粗末だが、味のある木製看板 2012/10/27
一連は、戦中・戦後の木製看板です。30年ほど前に静岡県の由比というまちで、ある薬局が解体されるところを偶然通りかかり、その板塀から剥がしたものです。
謝礼は一升瓶と薄謝。
薬局の横にいつの間にか家が建ち、その家のおかげで風雨から守られ、残っていたのです。おかげで広告効果はなかったと思われます。
横の家との距離は当時のメモによれば30センチほど。最初からそこに家があったなら、そんなところに看板を取り付けませんね。
ホーロー看板なら、まだたくさん現存しています。「持ち」がちがいますね。しかし、木製杉板看板はあまり見かけません。かえって、モースがコレクションした江戸から明治にかけての重厚な木製看板類の方がきちんとコレクションされ、博物館を中心に研究も進んでいるのではないでしょうか。
看板を裏返してみると粗末な杉板であることが分かります。
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※今日現在、twitter上でつぶやかれている平野雅彦さんは、私平野雅彦ではありません。
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