平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

直して使いたい時計たち 2012/09/23

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もう25年ぐらい前になるだろうか。そのころわたしはまだ広告会社で働いており、クリエーターと呼ばれる職種の仕事をしていた(今は、知れば知るほど、恥ずかしくて自分のことをクリエーターとは呼べない)。

写真はそのころ、TV-CMのロケでシンガポールに行った際に、飛び込みで入った時代屋で手に入れた置き時計だ。購入当時はまだムーブメントがマジメに時を刻んでいたが、数年経つと、こんな働き者の相棒はやっていられないとばかりに、うんともすんとも言わなくなった。しかし、あまりにもかわいくてずっとわたしのデスクの上に置いたままになっている。

わたしの部屋は本や書類にあふれているために、大好きな水槽を置くことが大きなリスクにつながる。そんな折、見つけたのがこのドイツ製の置き時計だったのだ。

別に高いものではない。人魚もプラスシック形成だし、時間にあわせて回転する文字盤の下に取り付けられている花も実に安っぽい。だが、下の方にいる3匹の魚がほんというに愛らしいのである。まるで水槽の中を自由に泳ぎ回っているかのように見える。
あぁ、癒される。万が一、想定外でひっくり返っても本が濡れる心配もないしね。

ただし、これを直して使うとなるとけっこう厄介だろう。きっと部品はもうないので鉄板を削ったり、他の部品の代用で対応しなくてはならないだろう。一体全体、修理にいくらかかるのか。自分で分解してみようかな。いや、そんな時間はない(汗) 修理屋に相談してみたい。


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もう一点は国鉄職員が使っていた懐中時計である。骨董好きの従兄弟が手放すと言うので、もう15年以上も前に安価で譲ってもらったものだ。こちらも今は動かない。オーバーホールの必要がある。裏面を見ると刻印が昭和35年とある。わたしが生まれた年だ。単なる偶然だが、それが手に入れるきっかけともなったし、また処分できない原因にもなっている。
こちらは修理屋に持ち込めば大丈夫に違いない。



そう言えば、こんな腕時計もある。どうしようかな。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1497.html


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※今日現在、twitter上でつぶやかれている平野雅彦さんは、私平野雅彦ではありません。


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