平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

Another World in peekaboo 2012/02/26

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( ↑ )絵本屋さん「peekaboo!」オーナー寺尾さんご夫妻。



( ↓ )語り部のみなさん むかって右から おはなしせつこさん、おはなしゆみこさん、おはなしまさこさん

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ぴいかーぶう一座の居候 根住考造さんから声をかけて頂き、「大人のためのおはなし会」を聴く(何度も声をかけていただくが、まったく予定が合わず、やっと参加できた)。聞くところによれば、おはなし会を始めて既に約10回となるらしい。

声の世界はすばらしい。語りのテクニックもさることながら、つづめて言えば、声の力だ。それは物語以前だ。間だ。響きだ。音量だ。肌理だ。やわらかさだ。音の飛距離だ。
舞台となった絵本屋さん「peekaboo!」は、いつも不思議なことが起きる場所。初めてお邪魔してからもう5年近くも経つんだなあ。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/129.html

実は、今回もこの「peekaboo!」で摩訶不思議な出会いがあった。語り部のひとりの・・・詳細は敢えて伏せておくが、間違いなくここはアナザーワールド。語り部はやはり、イタコか口寄せなのだろう。


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( ↑ )ぴいかーぶう一座の居候 根住考造さん



◆peekaboo! 公式サイト
http://peekaboo-ehon.sakura.ne.jp/hui_benno_dianPeekaboo%21/TOP


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◆ わたしは大切な選択をする際に、その対象を「やわらかさ」といった尺度をもって見ているような気がする。やわらかいか、それともそうでないか。
やわらかさ。人でいえば、「あの人は考え方が柔軟ですね」といった意味ではない。ただの「人当たりがいいですね〜」とも違う。それは太宰の書いたこんな感覚が抱えている世界観に近い。 
『かくれんぼのとき、押入れの真っ暗い中に、じっと、しゃがんで隠れていて、突然、でこちゃんに、がらっと襖をあけられ、日の光がどっと来て、でこちゃんに、「見つけた!」と大声で言われて、まぶしさ、それから、へんな間の悪さ、それから、胸がどきどきして、着物のまえを合せたりして、ちょっと、てれくさく、押入れから出て来て、急にむかむか腹立たしく』(『女生徒』)。  
もっと正確にいうなら、「この言葉遣いの世界観」である。それはつねにどこかに切なさというものを抱えこんでいる「肌理」のようなものだ。



◆ 人と人とのつながりを「ネットワーク」とか「人脈」といった陳腐な言葉で片付けてはならない。



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※今日現在、twitter上でつぶやかれている平野雅彦さんは、私平野雅彦ではありません。


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