平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

ライブ   2011/04/21

ibaragi2


この春から静岡大学に加えて東海大学短期大学部の授業を担当することとなった。
この中で、毎回(といってもまだ2回目が済んだばかりだけれど)、「時代の気分 わたしの気分」といって、「今この瞬間のわたしの気分」や「時代の空気」といったものを短いフレーズにして思い付いたときにメールで送ってもらうことにした。それらをペーパーにまとめて意見を交換するのだ。twitterにはできない「掘り下げ」「明確化」「(焦点の)追跡」をするためだ。まだ、学生たちはその方法に慣れていないが、内数人はさっそく積極的に声を出すようになった。
この試みは「ライブ」であり「即興」だ。学生は互いのフレーズがすべて初見、作者の名前も伏せられているから、「あの人らしさ」という思い込みや事前の準備などできない。普段からの興味の射程や思索がそのまま会話の幅と深さにつながる。

そうして最後の最後には、これらのフレーズが「即興」だけに終わらぬような仕掛けに・・・


ところで、なぜ人は対談や鼎談を繰り返すのか。
それは That reminds me of a story.
  「そう、その話で思い出したんですけどね」が連続的に萌芽するからである。ソロでは絶対に出てこない話が瞬間に湧き出す醍醐味、それが対話にはある。




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