今年の秋は豊作かな 2011/04/15
最近このヒモが、わたしの地震計になっている。
そういえば、今回の東北大震災の一週間ぐらい前に、若い友人たち(みんな素直でいいな〜)とおでんを食べながら地震の話をしていたばかりでした。やっぱり来てしまいました・・・
Nothing is so certain as the unexpected. 「予期せぬことが起きるほど、確かなことはない」。複雑な思いである。
実をいうと地震当日の11日、お邪魔していたTさんの事務所の天井を見上げながら「この天井、地震で大丈夫ですか」なんて話をして事務所をあとにしたわずか15分後に例の大地震である。偶然と言えば偶然ですが、驚きました。もちろん予知能力ではありません。単なる偶然です。
今年はみなさんのブログに本当に桜の写真が多いですね。
山の神は、春に山から下りて来て、いきなり田畑に入らず、いったん桜に寄りつきます。桜の語源は「さ+くら」。「さ」は早苗(さ+なえ)、五月雨(さ+みだれ)などにも付く接頭語の「さ」。霊力の高いものに付くともいわれています。「くら」は入れ物、蔵、器のこと。桜とは霊力のあるもの、すなわち神が寄りつくものという意味です。
山の神は桜をきれいに咲かせ、秋の豊穣を約束すると、次に田畑に入り稲を実らせます。そうしてその後、冬に向かって山に戻ります。それが山の神の周期です。
今年の秋はきっと豊作ですね。
【追記】
桜といえば、やはり天才・萩原朔太郎の詩を思い出さずにはいられない。
さくらの花はさきてほころべども
かくばかり
なげきの淵に身をなげすてたる我の悲しさ。
『萩原朔太郎詩集』三好達治選 岩波文庫 (※部分)
この場にアップした内容は、その後ペンを入れる場合があります。
バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を100件に選択すると見やすくなります。