平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

求めていなければ授からない  2011/04/04

tetugaku




今まで何度も引用して来ましたが、師匠は必要だと思ったときに向からやってくるのです。必要だと思わなければ、師匠はいつまでもやってきません。


華道家の勅使河原蒼風さんがその著書『花伝書』のなかで仰っていることもまた同じです。
「求めていなければ、授からない。だからいつまでも求めていなければならない。自分だけに授かるものが、どこかにある。それを授かるのはいつなのか。ついに授からないかも知れないが、求めていなければ授からないのだ。」

そもそも新約聖書にも Ask and you shall receive.とある。




「真理はそこに到達した者にしかわからない」

スピノザが確か、『エチカ』のなかで言っていることです(正確な訳ではありません)。
高慢に聞こえますか。でもスピノザはそんな次元では発言していないんですよ。

いつまでも受け身じゃダメだ。だからこそ、自分を信じて自分から学ぶんですよ。
もちろん間違わない方がいいけれど、でも間違えたらその時点で修正を加えればいいじゃないですか。
ひとは間違えに気づいたり、「そうか、そういう考え方もあるのか」の積み重ねでしか学べないでしょう。そのために人は対話をするし、本も読むし、映画やお芝居で追体験もするんでしょう。



Chance favors the prepared minds.
                  Louis Pasteur






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