サンカクノニホン 6852・・・ 2011/03/09
6852
『考える人』(新潮社 2011年冬)の特集は「紀行文学を読もう」だったし、『BRUTUS』(マガジンハウス 2011.3.15)は「旅に行きたくなる。」だった。単純だけれども、読んでいたら旅に出たくなった。
一度だけお会いした冒険家の星野道夫さんは「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは天と地の差ほど大きい」(『旅する木』文春文庫)と仰っている。だからそれを確認しに星野さんは旅に出たのだ。
今旅に出るなら島がいい。どこでもいい。ダーツを投げて当たった島。だって日本には6852もの島があるのだから。
そんな思いを抱かせてくれるのは『サンカクノニホン』(伊勢華子著 ポプラ社)。なぜ「サンカク」なのかは本書を見てね。著者の伊勢華子さんにも会ってみたい。今、伊勢さんはここにいるみたいだ。
http://www.isehanaco.jp/
そういえば、文化人類学者のクロード・レヴィ=ストロースは『悲しき熱帯』(中央クラシックス 川田順造訳)を「私は旅や探検家が嫌いだ」で書き始めた。
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