愛知県図書館で講演 + 常滑てくてくまち歩き 2011/02/19
愛知県公立図書館 協議会研修会で講演。
久しぶりの名古屋である。う〜 方角がわからない。地下鉄がどっちへ向かって走っているのかがわからない。そうだ、外へ出たら太陽を見よう。・・・あ、雨だ。
講演では、図書館員のみなさまへお伝えするメッセージと同じぐらい、貴重な資料がわたしの手元に残った。みなさま、大変お世話になりました。
せっかく遠出をしたので、その足で常滑へ。
INAXライブミュージアム 広い敷地には、「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「ものづくり工房」の五つのテーマ館がある。
http://www.inax.co.jp/ilm/
「窯のある広場・資料館」
竣工1909年 京都府立図書館のブロック。設計武田五一。
テラコッタ製造は常滑出身の久田吉之助。久田はその後大正12年にフランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルのスクラッチタイルとテラコッタを製作。
INAXライブミュージアムの敷地内にある「土・どろんこ館」には「百土箱」という百の引き出しを持ったテーマ展示がある。
ドキドキしながら空けてみると、その一つひとつには、土をモチーフとした「テーマ展」が展開されている。
小さな引き出し世界に、大きな宇宙が広がる。
土方巽のDEATH FOOT
きっとアーティスト栗田宏一さんの作品だろう「ソイルライブラリー/愛知」
わたしの卒論テーマ Charles Robert Darwin ダーウィンのミミズの研究の引き出しもあった。
こんな引き出しが百もあります。
常滑のまちなかを てくてく てくてく
土管坂を てくてく てくてく
明治に薪で焼いた土管と、昭和に石炭で焼いた焼酎瓶が左右の壁に使われている。足元には、土管の焼成時に使われた「捨て輪」と呼ばれる廃物が敷き詰められている。
写真は登窯「陶栄窯」。明治20年 愛知県知事に建築願いが提出されており、このころの作だと云われている。
八つの焼成室を持つ「陶栄窯」は全長22メートル、幅9.6メートルもある。常滑には、最盛期に登窯が60基もあったが今はこの「陶栄窯」が残るだけである。
登窯を見るとき、そのスケールばかりに目が行きがちである。だが、登窯はそこへ入れた焼物の釉薬が溶け出し窯の壁面に付着したり、それが薪や松葉の灰と融合し、登窯そのものが大きな焼物となる。その窯変こそ、最大の見所なのである。
焚口から上へと向かって第一室、第二室・・・第八室、火遊び、そうして13の煙突につながる。
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ほぼ同じころ静岡ではアーティスト遠藤加奈さんの作品展が開催れていた。
遠藤さんは最近ずっと焼物にはまっている。
そうして筆を持つと、それは絵を描いていても書道となる。
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