平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

「地球暦」と「地球時計wn-1」   2011/02/14

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知人の杉山開知さんは毎年「地球暦」なるカレンダーをつくっている。開知さんは2002年より暦の研究をはじめ、2004年よりマヤの長期計算法を伝承しているフンバツメンに師事、マヤ暦の口伝を継承する。2008年、そのマヤ暦でいうところの太陽黒点周期がサイクル24に入るタイミングに合わせて天文学と旧暦を融合させた宇宙的な暦「地球暦」を発表。 それが写真の暦である。
http://www.heliostera.com/

ところで手元に10年ほど前に出会った腕時計がある。「地球時計wn-1」(北半球用)と名づけられたこの時計は、「エコノミーとエコロジーの共存」というコンセプトでThink the Earthプロジェクト(@London 2001.4.25)で発表された。

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24時間で一周する地球針(北極を中心に左回りに自転)と時針(短針)の役割をする銀色の輪の部分であるポジションインジケーターで「時」を示し、分針(60分で一周、右回り)で「分」を示す。ちなみに写真の小さなオレンジ色が月である。

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ムーブメントの部分が取り外せて、附属のカードと組み合わせることで40種類以上のパターンを楽しむことができる。

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この時計では、地球、月、太陽の関係をだいたい以下のスケールで表示する。

地球(針)は2.2㎝(13.000㎞)、腕時計では実際に表示できないが地球から月までの距離65㎝(380.000㎞)、月は0.6㎝(3.500㎞)、公転速度19㎝/h(110.000㎞)、太陽の直径2.4m(1.390.000㎞)、太陽までの距離258m(150.000.000㎞) 要するに258m先に2.4mの太陽があることになる。


   巡りゆく天体を感じる暦。 宇宙を腕に巻く時計。



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