世界ふれあい街歩き 2007/08/06
NHK BS-hi（BS、総合）の番組「世界ふれあい街歩き」が好きだ。性格的にあまりテレビの前にじっくりと腰を下ろしていられないわたしも、このときばかりはのんびりと世界路地裏旅気分。てくてくてくてく。
後付でさまざまな業界人に、さもその街の旅人のごとくナレーションさせているが、それもイヤミなく仕上がっている。てくてくてくてく。
編集も良い。A地点に立っていて、B地点まで移動する場合、普通の編集では、A地点のカメラ目線、で、いきなりカットつなぎでB地点の風景、とこうなる（人間の認知ではこんな乱暴な事実がまったく問題なく享受できるのがほんとうに不思議）。てくてくてくてく。
しかし、この番組では、その間を飛ばしてカットでつなぐようなことはせず、てくてくと歩く速さで風景を見せながらB地点まで移動する。この「無駄」が大いに結構。それがコンセプトになっている。てくてくてくてく。
きっとリヤカーのような一輪車？にカメラを乗せ（あの安定したちょっと小走りのカメラワークはその手のオリジナル機材に違いない。もしかすると、胴体にカメラを括り付けている。こちらの方が可能性が高い）、その機材を操るカメラマンの他に通訳がひとり、もうひとり照明が付きながら撮影しているのだろう。あるいはADもいるのかも知れない。てくてくてくてく。
でも、そんなことは微塵も感じさせない。何しろ、ナレーションしている俳優といっしょに異国の地を歩いているような気分にさせられる。てくてくてくてく。
「世界遺産」も良いけれど、歩くように旅をしたい方、ぜひ。てくてくてくてく。
http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/index.html
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