平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

100年分の「笑い」を介護に活かす  〜静岡よしもと御中 2011/01/23

sut196



吉本興業が来年2012年に創業100周年を迎える。それをきっかけに全国47都道府県に拠点を構えることとなった。拠点には、吉本の芸人と各地域で採用された職員をおき活動をはじめる。その第一弾として選ばれたのが静岡ということだ(2011.1.20創業 SOHOしずおか内)。その名も『静岡よしもと』。「よしもと静岡」でないところがいい。コンセプトは、笑いで地域を元気にする。このプロジェクトでは、積極的に地域のイベントやビジネスなどに絡んでいくそうである。

この件で、テレビ静岡(フジテレビ系列)の番組でコメントを求められた。で、わたしが提案したのは、「静岡よしもと」が介護の現場に積極的に出て行くことだ。

介護の現場はつらい。笑いがない。わたしにも経験があるので身につまされる。笑顔がない、笑いがつづかない理由は、介護が日常だからである。そうしてもう一つの大きな理由は、いつまでに終わるという期限が見えないからだ。ゴールが見えないことにひとは目標を立てにくい。これが育児とは決定的に違うところだ。そういう介護の現場では、小さな笑顔の積み重ねこそが、特に介護者を苦しみから救ってくれるのだ。
お笑いを中心に、水族館など数々のビジネスに参戦する吉本だが、ボランティアでもビジネスでもいい、100年分の「笑い」をぜひ介護の現場に活かして欲しいと切に願う。



※アナウンサー平野有海さんがスタジオの様子を・・
http://www.sut-tv.com/blogvillage/yuumi/2011/01/last-weeks-paroparo-9.php



この場にアップした内容は、その後、ペンを入れる場合があります。

バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を100件に選択すると見やすくなります。

現在地:トップページ脳内探訪(ダイアリー)

サイトマップ