「書く」ことで開放される 2011/12/31
(読売新聞 2011年1月15日)
書くことの大切さを教えてくれる記事である。実際に新聞に掲載された記事とネットニュースではタイトルが違っていますが、いずれにしろ「書く」という行為が一定の成果をあげていることがわかります。重要なのは「無意識の顕在化」です。逆に言えば、書くことをやめてしまうことで考えていることの輪郭が見えづらくなります。
【試験前「間違えそうだ」と書くと…成績アップ!】
試験の直前、不安な気持ちを書き留めるだけで、重圧に負けず本来の実力が発揮できる――。米シカゴ大学のチームが、こんな研究成果を14日付の米科学誌サイエンスに発表した。
今日から大学入試センター試験が始まるが、受験生は試してみても良いかもしれない。
研究チームは大学生87人を2グループに分け、2回にわたり数学テストを実施。2回目は好成績の場合に報酬を約束するなど、できるだけ緊張感を高めた。
2回目のテストの直前10分間、テストへの気持ちを作文に書くよう指示されたグループは、1回目より成績が向上。中でも「怖い」「間違えそうだ」など、不安な気持ちを書いた人の向上が目立った。
一方、静かに着席してテストを待ったり、試験と無関係な日常の出来事を書いたりするように指示されたグループは、1回目より成績が下がった。
高校の最上級生106人を対象に、期末テストで同様の実験を行ったところ、ほぼ同じ結果だった。
研究チームは「試験前の作文には、過去のつらい体験を文章にして心の傷をいやす心理療法と似た効果がある」と推測している。
(2011年1月15日03時10分 読売新聞)
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