平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

驚きの「植物図鑑」   2010/12/24

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館長の説明を受けながら、企画の細部を詰める学生達


静岡大学の授業「情報意匠論」で取り組んでいる課題の一つに「S博物館の活性化計画」がある。

このチームは昨年2009年度の履修生で、しかし、未だに責任を放棄しないできちんと課題に取り組んでいる。既に今年の三月には成績を付け終わっているので、本来ならもうこの授業とは関係ありません、そう云ってやめたとしても、決して無責任というわけではない。
だがこのチームは、以来毎週自主的に集まっては会議を繰り返し、度々博物館へ足を運び、プレゼンテーションを繰り返して来た。

何度も云っていることだが、「あきらめる」の第一義は「明らかにする」である。ウソだと思うなら、古語辞典を引いてみればいい。明らかになったからこそ、いったん横におくことが「あきらめる」ことなのである。それが時代を経るにしたがって、(無責任に)放り投げるの意味に転じてしまったのだ。
そう、このチームがやっていることは、まさに「あきらめるまで、あきらめない」、という行為に他ならない。ほんとうに頭が下がる。

う〜ん、今回はなかなかいい手応え。なお、プレゼンテーションの結果が出るのは来年の一月中旬過ぎ。

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プレゼンテーションの帰りに食事をしていこうということになり、一冊のカフェガイドから学生達が「ここがいい」という店を選び出した。島田市にあるそのカフェは、静岡市に住んでいるわたしもはじめていく店だ。

店内に入ってすぐに目に飛び込んで来たカウンターにはハーブティアや紅茶などがずらりと並ぶ。で、すぐに思いだしたことがある。つい先頃、大好きなYさんから頂いたハーブティーに貼られていたシールのロゴだ。そう、そのお土産はこのカフェで購入したものだったのだ。
さらに書棚を見て再び驚いた。先達て、わたしがある古本屋で散々手に取り、結局あきらめて購入しなかった「植物図鑑」がどーんと置かれていたのである。同種のものという意味ではない。その古本屋に置いてあったその植物図鑑なのである(カフェの店主にどちらで買い求めたかを確認済み)。驚きだ。
ちなみにそのカフェの名はチャールストン。

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情報を伝えるお仕事の方おふたり、それを「波」に乗せるにはどうするかを発想する人、考え方を考える人、そうして寝ぼけ眼のわたしの五人で「男子会」。先日世に送り出した「波」のお疲れさま会だ。おっと、女性がお一人参加しておりました。テーブルの上には蛇を丸呑みしてしまう山女魚さんが骨酒となって参加。

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このところ、元履修生五人から立て続けに連絡をもらい、主に就活の相談にのった。
わたしには相手に会う前に必ず念押しをしておくことがある。それは、いっしょに悩むことはできても、どこそこ会社の社長を紹介できますとか、人事部の部長に太いコネがあるというようなことは一切ない、ということである。
それでもいいというので、直接会って、ああでもない、こうでもないとたっぷりと話をする。

それからもう一つ、わたしにできることがある。それは、その相談内容を適任者に振り分けることである。何でもかんでもわたしが一人で答えることはできない。それよりも、もっとも効果の上がる適任者にバトンを渡すことで問題を解決するのである。

とにもかくにも、わたしにできることは、相手の絡みに絡んだ糸を自分の意思で解きほぐすことをお手伝いすることだけである。それでもいいなら、いつでもどーぞ。

子の曰わく、如之何、如之何と日わざる者は、吾れ如之何ともすること末きのみ。

「どうしよう、どうしよう」といわない者に対しては、わたしにもどうしようもないねえ、と孔子は云うのである。


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元履修生 杉本雅美さんとその仲間たちが、静岡大学近くのカフェを貸し切って、一日限定「音楽喫茶 マスターdog」をオープンさせた。yosuさん、丸山研二郎さんらプロのミュージシャンやナカムラタツキさん、おざわりおさんら学生ミュージシャンたちを仕込んで心地よい場所を提供した。

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そうですか〜 それなら観ます、『ノルウェーの森』。

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T先生、おめでとうございます!


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◆もう、そんなこといきなり云って〜。センセイはドキドキです。



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