奥野メソッドでいきなりトップギアへ + 情報意匠論2010年度の試み(一部) その1 2010/12/19
SPAC(静岡県舞台芸術センター)の俳優奥野晃士さんが、静岡大学の柔道場を舞台にインプロ(即興演劇)による「対人コミュニケーションスキル向上講座」を行った。
スキルアップというとどうしても平たくなりがちな印象を(わたしは)持つが、奥野メソッドは、鈴木忠志や宮城聰らによって研ぎ澄まされてきたもの━━そもそもギリシア時代からつづいている演劇のメソッドがベースになっているからだろう、会場はいきなり学生達の歓喜に満ちあふれた。
わたしは今まで何度か奥野さんのインプロを拝見してきた。その度に、そのメソッドにため息をつき、そうして何とか一つでも盗み取ることができないかと、鵜の目鷹の目で見てきた。
本講座を担当された教員の一人須藤先生は心理学がご専門だ。今回は実現しなかったようだが、奥野さんの講座と心理学や他の学問が四つに組み新しい方法と論を生み出したら最強のものとなるだろう。
◆生きる力とは、自分で考えつく以外の物語をいくつ持ち得るかだとおもう。そのために人は芝居を観たり、読書をしたり、映画を観る。
しかし悲しいかな人はそれらをすぐに忘れる。だから書物があり、図書館が造られ、演劇という形式が発展し、映画というメディアがつくられる。
SPAC(静岡県舞台芸術センター)公式サイト
http://www.spac.or.jp/
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静岡大学の担当授業「情報意匠論」の取り組みの一つ、テレビ局とのコラボレーション企画で学生達とテレビ静岡(フジテレビ系列)へお邪魔した。
参加した学生達も多くの発見があったようで、見学と打ち合わせが終わり社屋を出ると「(企画を立てるにあたり)現場を見ておいて本当によかったです。発見の連続です」と感想を語っていたが、わたし自身も普段からお邪魔する放送局を、新たな目線で見るいい機会となった。
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