アバンギャルド少女 朝倉摂の仕事 2010/11/01
横浜でSさんの結婚式の二次会があったので、うれしくなって駆けつける。おめでとうございます、Sさん。パートナーもとても感じの良い方ですね。お幸せに。
ちょっとだけ早く会場近くに着いたので、Bank ART Studio で開催中の『朝倉摂展』を観た。
現在88歳にしてなお現役の舞台美術家の朝倉摂さんの膨大な仕事を前に、とにかく言葉を失った。3階建ての展示スペースには彼女の舞台模型、ドローイング、絵本や本の挿絵、写真が膨大に並べられていた。
以前、『徹子の部屋』に出演されている朝倉さんを見た数週間後、東京駅で偶然朝倉さんを目撃して驚いたことを思い出した。新橋演舞場で「さらば浅草パラダイス」の舞台美術をつくられたことも、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を担当したことも、帝国劇場の「近松心中物語」で話題になったことも、映画『梟』や『写楽』の衣裳担当をされたのも知っていた。ただし、たぶん膨大な仕事をされてきた方だろうなあと漠然と思っていただけで、今までに約1400本もの舞台にかかわり、今でも年間20本以上の仕事をこなされると訊いて驚きを隠せなかった。
会場に設置されたモニターでは『情熱大陸 朝倉摂編』が上演されていて、自分のイメージをカタチにするまで、何度も何度も、何度も何度もダメ出しをする朝倉さんの情熱とこだわりを垣間見て、胸が熱くなりながらも、思わずくすりと笑ってしまった。88歳ですぞ。88歳。
会場3階の3C galleryに設置された部屋の3辺をぐるりと囲む舞台装置の可能性にはこれまた驚いた。あの場に、あの装置を使った舞台やイベントを映像で流しておけたら、もっとすごさが伝わったのではないか。
ちなみに、朝倉摂の父親は、朝倉彫塑館の朝倉文夫氏。この彫塑館、建築もすばらしい。ただし、ふらりと出掛けても館内隅々までみられるわけではない。
会場ミュージアムショップで、草間彌生大先生のDVD『わたし大好き』を思わず買ってしまいました。キャッチフレーズが「愛はとこしえ」ですよ(笑)
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