平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

片づかない 片づけない

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 いつも部屋が片づかない。といっても、決して散らかしているわけではない(はずだ)。わたしの仕事場に一度でも来て頂いた方なら、いっしょに弁明してくれるはずだ(ですよね〜・汗)。そこにはわたしなりのルールがあり、法則があり、ワールブルグ研究所 とはいかないまでもキーワード連鎖しながら本や資料が並んでいる(少なくとも元はたしかにそうだった)。ある人は、この部屋の景色を指して、タケノコ山だと命名した・汗(毒キノコ山だと命名したい人もいる)。

 それにしても、物が多い。見せる収納を原則としているからだ(そう云えば何となくカッコウはつく)。見せる収納は常にわたしを刺激してくれる。

 例えば、階段の上り下り。二階の踊り場に置いてある本を掴んでは下り、のぼりはまた別の本に差し替えながら移動する。蔵書を大切に仕舞い込んで死蔵させていてはなんにもならない。記憶というものは、外付けのハードディスク(本やCDや印刷物やパソコン)も良いが、やはり可能な限り自分という記憶メモリーに蓄積していきたい。

 そういえば、ケンブリッジ大学 では、キャンパス内の要所要所に黒板 が設置されていて、学生や教授陣が思いついたときにそこにアイデアを書きとめる環境が整っているという(それを真似て、家のあちこちにメモを置いてある。だから片づかない)。そう教えてくれたのは脳科学者の茂木健一郎 さんだ。茂木さんは唾を飛ばして話しているうちに、いつの間にか会話が英語になってしまうという奇人?で、独自の脳のコントロール法や脳内整理方法を持っている(六本木ヒルズでの、静岡大学の特別講座では大変お世話になりました)。 

 ところで!と、ここで敢えてアナログ的な発言をするならば、脳内マップは実在する部屋という空間、あるいはその人の行動マップとイコールのような気がする。といいながら、片づけられない人が、必ずしも論理思考が滅茶苦茶かと云えば、そうでもない。ここに関連性などなさそうにみえる。
 とにもかくにも片づけている暇などあれば、その時間に本が読みたい。ただそれだけが云いたかったようだ(なんだ、この他人ごとのような言い方は)。
 片づけません!!

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