平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

共同購入という仕組み  2010/09/26


◆奥歯を抜いたことをきっかけに、何度も挑戦しているダイエットを再開。この太ったり痩せたりを繰り返すのがいちばんカラダによくないそうだ(汗)
今回の目標は8キロ減。スタートして4日目、現在1.5キロ減量。

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◆ テレビ静岡(フジテレビ系列)の番組にコメンテーターとして生出演。テーマは上海だったが、日中関係がご存じの様相。そういうときの生放送の現場というものはけっこうナーバスな雰囲気だ。
そんななか、ゲストでお見えになった静岡県日中友好協議会の石田博昭さんの人柄と話題に現場が助けられる。番組内で見せて頂いた上海在住時にコレクションされたというアンティークでけっこう盛り上がる。またそれらが、決して高価なモノだけでなく、日常遣いの品々というのが共感を呼んだ。
上海はご存じのように、アヘン戦争終結による南京条約によって上海を含む五つの港が開かれ、国際的な情報拠点となり、物流も一気に広がった。アンティークといわれるものには、この頃海外から入ってきたモノや、当時の外国品を真似てつくられたモノが多い。
ちなみに骨董でも絵画でも、ちょっとした美術史の流れを頭に入れておくといい。
→ルネサンス→バロック→ロココ→ネオクラシシズム→アールヌーボー→アールデコ→モダン
それぞれのガイドもしたいが、何かの本でお確かめあれ。

もう一つ、「しずポン」という、クーポンを共同で購入するサイトについてもコメントした。元々共同購入という仕組みそのもはかなり古い歴史を持っている。だが、それがネットを使うことで、場所も時間も超えて、同じ目的を持った人々があっという間に集い、格安の共同購入へとつながるというものだ。サービスによっては、50パーセントを超える割引になることもある。参加者(共同購入者)は何も特別な技術も知識も必要ない。受けたいサービスを、普段使っているメールやブログ、twitter、SNSに書きこみ、仲間を集めれば集めるほどそのサービスを受けられる確率が高まるという仕組みだ。
このサービスは「モノ」を買うというだけにとどまらないだろう。地方の演劇鑑賞や有料イベントなどにも使える可能性は高い。
また、静岡でしか味わえない特産物や料理などが入ってくることにより、それを目当てに全国から人が集う可能性が生まれる。なにしろ一杯のラーメンを食べるために飛行機に乗り込む人たちもいる時代だ。旅行の概念もこのところかなり変わってきている。
かつて1979年1月に岐阜県から発生したと言われる「口避け女」のウワサは、全国津々浦々に広がるまでに数ヶ月の月日を要した。だが、現在では同じ「ブーム」をつくるのに約一週間であればすむという研究者もいる。
いずれにしても、普段使っているメールやブログ、twitter、SNSを機能的に編集することで、新たなネットビジネスが誕生するチャンスがまだまだあるということだ。




※今、一時間以上かけて書いた原稿を保存する際、うっかり手が滑って、すべて消してしまった。ふーっ、冷静に、冷静に。

※よく訊かれるのでもう一度書いておきますが、twitterでつぶやいている「平野雅彦」さんは、わたし平野雅彦ではありません。きっともっと優秀な平野雅彦さんです。ただし、何人かの方が、わたしのことでつぶやいてくださっていることはあります。


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