第二回『読書会のススメ』、 「ロダンと朗読とピアノの午後、 映画化『お菓子放浪記』(西村滋)と諸々メモ 2010/09/14
◆第二回『読書会のススメ』(あざれあ交流会議主催)。会場は図書室。私平野が選んだテーマは「恋・愛」。用意したテキストは、詩人小池昌代の『夕日』、太宰の『待つ』、樋口一葉の『たけくらべ』に泉鏡花の作品群。
詩人の「声」や「仕草」、「心の内」を楽しんだり、一葉と鏡花の関係をコソコソと話していると、あっという間に時間が過ぎてしまう。
そうして参加者のみんなで、もしも自分が読書会を開催するならどんな読書会にするかで頭をひねる。
第三回の会場は茶室。裏千家のご協力を得て、特別な読書会の場を創りたいと思っている。
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◆静岡県立美術館 × SPAC(静岡県舞台芸術センター) 「ロダンと朗読とピアノの午後 〜初秋の夢のひととき」(於 静岡県立美術館ロダン館)
プロデュースはこれまたファンの多いSPAC文芸部の大岡淳さん。
※書きかけ
ピアニストは仲道祐子、朗読は奥野晃士、石井萠水
■朗読 萩原朔太郎「旅上」
□演奏 シベリウス ロマンス 0p.101-1
■朗読 夏目漱石「夢十夜」第一夜
J・Sバッハ 平均律クラヴィア曲集第1巻より第1番プレリュード ハ長調
□演奏 ショパン 24の前奏曲より第15番「雨だれ」
■朗読 第三夜 ベートーベン ピアノ・ソナタ 第14番「月光」より第1楽章
□演奏 シューマン 子供の情景より第7曲「トロイメライ」
■朗読 第六夜
□演奏 ラフマニノフ「鐘」
■朗読 第八夜 シューマン 森の情景より第7番「予言鳥」
■朗読 第十夜 モーツァルト ピアノ・ソナタ 第11番より第3楽章「トルコ行進曲」
□演奏 ショパン バラード第3番
■朗読 萩原朔太郎「再会」
朔太郎を読んだSPACの萠水さん。ロダン作「地獄の門」の前で。
朗読×ピアノに終始大受けだった静岡県立美術館館長芳賀徹さん(左)が、SPAC奥野さんと萠水さんに感想を伝える。
芳賀さんは、平安時代以降の絵画領域と詩歌文学の関係をひもといた芳賀比較文化の集大成でもある大著『藝術の国日本 画文交響』を編んだばかり。国際日本文化研究センター・東京大学名誉教授、京都造形芸術大学名誉学長、岡崎市美術博物館館長、そうして静岡県立美術館館長。
ピアノ × 朗読会会場となった静岡県立美術館ロダン館
プログラムが終わると、学芸員からロダンの作品の解説がある。
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◆第7回路傍の石文学賞、第2回日本ノンフィクション賞受賞の作家西村滋先生の『お菓子放浪記』(理論社、講談社)映画化の応援のためにKさん、Sさん、Oさん、Yさん、Hさん、Mさん、そうしてMHさん(平野です)が、ま〜るくなって相談。西村先生のシャンソンとピアノと大和田の蒲焼を堪能。ご馳走様です、先生。
西村作品は 『お鍋のごはん』(NHKラジオドラマ)、『戦火をくぐった唄』(講談社)、『お菓子放浪記』の三本が舞台化決定。そうして同じく『お菓子放浪記』が映画化決定と大忙し。応援、しなくっちゃ。
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◆最新号『AERA』(2010.09.20)の記事で「そうだったのか!池上彰人気」の記事が気になった。茂木バブル、勝間バブルに続く「わかりやすく伝える技術」の池上バブル?を分析した記事だ。
記者は記事をこんなふうに結んだ。
講演で、ある高校生は池上さんにこう質問した。
「池上さんはわかりやすさが大事だと言いますが、わかりやすいだけでいいんでしょうか。難しいこと、寄りつけないようなことについて自分で考えることが大事なんじゃないですか」
池上さんは「その通り」と答えた。
「わかりやすく伝えることは、世の中の難しいことを理解するからできる。学んで考えようとすることこそ一番大事なんです」
拍手である。もちろん、この質問をぶつけた高校生に対してだ。
◆柔道・世界選手権(11日、東京・国立代々木競技場) 、金メダルをとった男子73キロ級の秋本啓之は、多くの選手がガッツポーズをする中、喜びをぐっとこらえた。
「負けた選手が目の前にいますから」。
スポーツと武道の差がここにあるような気がする。
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I さん、ご馳走様です。懐かしいです。
Uさん、これは餌代がかかりません。ありがとうございます。
永光寺は石川県羽咋市にある曹洞宗の寺。Nさん、感謝です。
西村先生、ご馳走様でした。
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