平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

絵本『むぎばたけ』  2010/09/09

mugibatake


Rさんが送ってくれた絵本『むぎばたけ』(アリスン・アトリー 矢川澄子訳、片山健・絵 福音館書店)。
一読しただけで、この絵本にはとても大切なことが書かれていることがわかる。忘れかけていたことを気づかせてくれる。かといって説教くささは一切ない。矢川澄子の訳もいいが、片山健ののんびりとした広がりのある筆が物語に奥行きを与えている。
表紙の絵を見てみよう。前からハリネズミ、カワネズミ、ウサギ、そうして、四番目を歩くのが読者である「わたし」だ。見上げれば、月。耳を澄ませば、麦の歌。
作者のアリスン・アトリー(1884-1976)は、イギリスのダービシャーの古い農場に生まれた。女性である。奥付にはORIGINAL TEXT 1945年とある。月と麦と三匹の動物たち。脇役のカワネズミがいい味出しているな〜。自分の中で、今年最高の絵本かもしれない。内田麟太郎先生の作品群と競るなあ。

ume

Sさま、ご馳走様です。もう空っぽです(汗) 次回は「梅シロップ」を買うために伊豆月ヶ瀬に行かなくちゃ。

amazake

Hさん、確かに冷やして頂くとおいしいですね〜。ご馳走様でした。


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