「葵タワーで踊る!!ばら色の人生」 2010/08/01
オープン前の静岡市美術館(この秋オープン)が、ものすごい勢いでいろいろなことを始めている。そのひとつが今回のイベント「葵タワーで踊る!!ばら色の人生」だ。始まる前から始まっている。オープン前から開いている。まさにスカイツリー方式だ。
テレビのコメントでも同じことを喋ったが、最近の施設というのは、今までならオープンギリギリまで中身を「見せない」で、ヨーイ、ドンで、膨大な広告費を払って披露していた。だが、最近の傾向としては、もったいぶらないでどんどん中身を公開していく。それによって、そこを訪れた人たちが、ブログやtwitterでどんどん「勝手に広告してくれる」のだ。
この写真、改めて見てみると何だか不思議な感じがする。CG合成のようにも見えるが、いえいえ、イベントの一環として街中に放牧された羊たちです(笑)
葵タワー内にある静岡市美術館での本番が始まる前に、通りへ出てのパフォーマンス。「葵タワーはどこでしょう〜」とみんなで指し示しながら、パフォーマンスの中に会場案内を入れていくという方法もユニーク。
TさんもOさんも、静岡ではどこでも見かける常連さん。
赤いソックスのお姉さん。あなたもパフォーマーだったんですね!
おやまあ、いつになく? しおらしい。いや、「しおり」、らしい。
おっ、応援団。やっぱり、ちゃんと来ているんだね。自分が人に呼びかけるためには、人のイベントにもきちんと顔を出す。いくらチラシだけまいてもダメ。信頼関係というのは、こういう地道な活動から深まっていく。さすがわかっている。
コンテンポラリーダンスのプログラム
Ⅰ ばらの軌道 ナイスミディダンスチーム
Ⅱ 記憶の海 シニアダンスチーム
Ⅲ イロハに赤血球 キッズアート&ダンスチーム
Ⅳ ViVi ヤングダンスシーム
Ⅴ 呼吸
Ⅵ 静かな水辺 ナイスミドルダンスチーム&清美・智子
Ⅶ 運命について ナイスミディダンスチーム
Ⅷ わたし はだれ 全員
頭に大きな赤い薔薇をつけたスタッフが、お客を誘導する。なるほど、その誘導自体がパフォーマンス。
オーディエンスもカラダを使って見学する。ダンスパフォーマンスによって、どんどん場所の移動を強いられる。
♪ イロハに白血球 地球を二回り 一分間に五リットル〜 ♪ と歌いながらパフォーマンスする子どもたち。きっと歌詞の意味は、10年後ぐらいに、自分の口からふと出てくるおまじないみたいな言葉によって、理解するんだろうな〜(笑)
二番は何でも、 ♪イロハに赤血球 大動脈三センチ 毛細血管何ミクロン♪ だそうである。
あれ〜、わたしが中学生のときには(遠い目)、血管の長さは地球を二回り半の9万キロと覚えたのですが・・・この場合、語呂が悪いからかな(笑)まあ、そんなところに引っかかっている場合ではない。
おうおう、Nさんも、Kさんも、Uさんも、Kくんも、スタッフのIさんも(びっくり)真剣におもしろがっていますね。
振付家でダンサーの山田珠実さんの人を動かす力。美術家の井上信太さんの子どもたちを巻き込む渦潮のようなパワーに圧倒される。他者を巻き込んでコトをおこす「現場の力」があってこそ、こういうショーがつくれるのだ。それは技術論ではない。本人たちの「人としての魅力」そのものである。人を巻き込んで何をおこすときに、いちばん大事なのは、実はコンセプトではない。リーダーの人としての魅力である。それがないと長続きはできない。
そうして、やはり今回この企画を立ち上げた静岡市文化財団の野沢由紀子さんの力は大きい。今やダンスパフォーマンスと言えば野沢さん。静岡市でもこういう若手のプロデューサーが出てきた。
何よりも、今回このイベントをオープン前の美術館でやったというのもいい(静岡市美術館はこの秋オープン予定)。身体はやっぱり美術ですね。なぜ数えきれいなぐらい多くの美術家が、人の身体をモチーフにしてアートするかわかるような気がします。
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フィニッシュは、ぬく森プロジェクトでお世話になっているAさんがお住まいの駅南銀座(JR静岡駅南口商店街)の夏祭りで、丸子紅茶のソフトクリームを頂く。何百個売れたんだろう。あの勢いでやっていたら、きっと明日は、腕が痛くなっているはずですよ(笑) お大事に。そうして、ご馳走様でした。
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