平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

うんざり・・・いや、待てよ!  2010/07/30

uyoiko


以下、2010.7.24 毎日新聞 朝刊 全国版 「新教育の森より」 一部抜粋
記事中、大事な部分に赤で色をつけた。

高校で電子商取引、立案から販売まで プロ招き実践授業 ネットショップ運営のプロ招き実践授業

◆城南静岡高「学美舎」に続け
生徒運営の本格モール、売り上げ月50万円
姉妹店増え、全国から問い合わせ

 高校生によるネットショップ運営の先駆けとなったのが、01年にインターネットショッピングモール「学美舎(まなびや)」を開設した静岡市の私立城南静岡高校だ。

 同校では「社長」「専務」「部長」「課長」などの役職を設けた、3年生全員(約240人)による仮想会社を組織。ページ作成はもちろん、営業担当の生徒が名刺を持って、時には北海道にも出張して企業に出店を要請、出店説明会ではパワーポイントを利用した本格的なプレゼンテーションも行う。現在は県内外の約70社が出店し、地元の特産品から化粧品やファッション、家電関連まで600近い商品を扱う。1カ月の売り上げは平均約50万円。高校生運営のモールとしては別格の存在だ。

 新学習指導要領の実施を前に、同校には全国からノウハウを学ぼうと問い合わせが相次いでいるという。09年には佐賀県立佐賀商業高校と同県立唐津商業高校が、それぞれ姉妹店の「さが学美舎」「からつ学美舎」を開設した。年内には同県内の別の高校も参加予定だ。

仕事を見る目、真剣に
 自分たちで「会社」を経営することはキャリア教育の側面もある。城南静岡高校の「学美舎」担当、久保田和夫教諭は「社会とつながりを持つようになったことで、生徒たちが将来の仕事を真剣に考えるようになり、進学率も上がった」と言う。04年度に9人だった大学進学者が120人を超すようになった。姉妹店でも状況は同じようで、「からつ学美舎」の「社長」、小野尾拓也さん(17)は「就職希望だったけれど、大学で勉強して社会のことをもっと知りたいと思うようになった」と話している。

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生徒の小野尾拓也さん(17)のコメントに唸った。学校で学ぶということはこういうことなんだ。社会とつながることで、自分たちの学びの場をよりエキサイティングにし、その先のことをもっと学びたい、そう思ってもらうことが大事なんだ。こういう過程(課程)を経て、社会へと出て行くことこそ真の学びの姿だ。

正直に言うと、見出し「高校で電子商取引、立案から販売まで プロ招き実践授業」を見たときには、うんざりとした。わたしはどこかで従来で言うところの「キャリア教育」というものを手放しで受け入れていないのだ。だが、きちんと読んでみたらひじょうに良い取り組みであることがわかった。佐賀県立佐賀商業高校と同県立唐津商業高校の担当の先生方、城南静岡高の久保田和夫先生がまた優秀なんだろう。


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