愛のまち藤枝 2010/06/24
きっと地元の藤枝市陶芸センターでつくったキャラクター入りのお皿。ぬくもりがあって、かわいいけれど・・・
先日、テレビ静岡(フジテレビ系列)の番組にコメンテーターとして出演した際、静岡県藤枝市の映像が流れました。藤枝が「愛」をキーワードにまちづくりをしているという情報です。番組進行上、平野のコメントはありませんでした。
そこで、この場を使って一言だけコメント。
藤枝市は、愛をキーワードに何ができるか、徹底的に知恵を絞ることが重要です。流行だけを追いかけると、やがて飽きられてしまいます。そもそもそれは「歴史」になりません。三十年、五十年経ったときに、おー、藤枝の歴史も愛によって積み重なってきたね〜、と思える状況が理想です。
そこで 愛×(異質なモノ)=(新しい価値の創造) これが平野が考えるアイデアの公式です。「愛の公式」とでも呼んでおきましょう。まずは、この公式に次々と「異質なモノ」を当てはめてアイデアを出し合うのです。異質なモノとは何でもいいのですが、思いつくままに、滝、デジカメ、携帯電話、パン、化石、活版印刷、これではまだ飛躍が足りません。そうですね〜、ダンゴムシ、土団子、キリン、ロボット、地中海、他にも、大きな、悲しい、といった形容詞でもいいです。そうそう擬音語・擬態語でもOK。バグバグ、グビグビ、たんとんたんとん・・・これらを愛と掛け合わせる。中途半端はいけません。国語辞典や古語辞典の「あ」から「ん」までを入れてみるなんてのもありでしょう。まあ、こんなふうに出た課題やキーワードは、必ず「愛の公式」に放り込んで化学変化を起こさせるのです。課題やキーワードが複数になると、ちょっと高度ですが「愛の方程式」になります。
地元の老若男女が一つの会場をアジトに、出たり入ったりしながら、そこは個人の自由で、三日三晩徹底的に語り合うのです(ただし司会は三日間徹夜です・笑)。付箋にアイデアを書いただけで帰るっていうのもありにしましょう。twitterを使ってアイデア会議に参加するのもいい。この会議には中高生とか大学生パワーは欠かせません。「出たり入ったり藤枝・愛のマラソン会議」の開催です。この会をどう運営するか、やりようによっては、これがもう郷土愛のイベントです。
それからこのことはもう何度も書いていますが、「愛」は「哀」でもあるんです。そこをどう拾っていくかが鍵となるでしょうね。愛は哀しみです。
藤枝市出身の作家 小川国夫さんは有名ですが、千葉医科大学を出た眼科医でもあった藤枝静男さんの文学はもっと読まれてもいい。こういうことはしつこく、しつこく言い続けないといけませんね。
勝手なことを申し上げてすみません。失礼しました。あ、ほくほくのコロッケ、おいしかったですよ。でも、ただコロッケをつくってもダメ(キャラクターを創って安心していてはダメです。かわいいですけどね)。ここで先ほどの公式にコロッケを代入します。そうして、もう一度「愛の科学反応」を起こさせるのです
愛×(コロッケ)=(新しい価値の創造) どうしたらただのコロッケが、愛のコロッケに変身できるか(そう呼んでもらえるか)、ここを考えるのが知恵というものです。期待していますね。
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