平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

田村尚子の作品展  2010/06/18

tamura



【田村尚子/ジェイ・パーカー・ヴァレンタイン】

田村尚子については度々「脳内探訪」に書いてきた。
ここもぜひご覧ください。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/889.html

http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/725.html

その田村の展覧会が始まる。


開催日時:2010年6月25日(金)〜7月31日(土)
 オープニング・レセプション:タカ・イシイギャラリー京都にて6月25日(金)18−20時


タカ・イシイギャラリー京都は、京都在住のアーティスト田村尚子と、テキサスに生まれ、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ジェイ・パーカー・ヴァレンタインの京都スペースでの初個展を同時開催致します。田村尚子はこれまでタカ・イシイギャラリー(東京、2004年)とgallery.sora. (東京、2006年)にて展覧会を開催。近年では映画監督の青山真治とコラボレーションしたインスタレーションをVACANT (東京、2009年)にて発表致しました。ヴァレンタインは、Lisa Cooley での個展(ニューヨーク、2008年/ 2010年)に加え、今年度はSupportico Lopez(ベルリン、2010年)での個展も予定されており、 2009年にはミズーリ州のセントルイス現代美術館にて展覧会を開催致しました。


田村尚子は映像やインスタレーション、パフォーマンス等の試みに加え、主に写真をメディアに作品を制作しています。一見したところ彼女の写真作品は大きく二つのカテゴリーに分類されます。すなわち、2004年の初写真集「Voice」青幻舎刊で発表した、場に存在する雰囲気としての抽象作品と、2006年より撮影を始め、2009年以降、医学雑誌「精神看護」医学書院刊 にて連載する写真シリーズ「ソローニュの森・ラ・ボルド精神病院」で顕される思索的な抽象作品です。
田村の写真表現における抽象性への傾倒は、上記2つのカテゴリーの境界線を文字通り不鮮明なものとしながら、緻密に一貫した彼女の作品群に表出しています。従って、田村の写真作品にある不気味なほど鮮やかな赤のぼやけ(実際には花々を至近距離で撮影したもの)は、田村の別の作品にある、とある場所が、実はフランスのラ・ボルド精神病院の空間であるということ以上に、明確・・に・抽象的・・・であると同時に異質でもあるのです。


●タカ・イシイギャラリー京都 / 安丸順子
www.takaishiigallery.com e-mail : kyoto@takaishiigallery.com
 〒600-8325 京都市下京区西側町483 tel: 075-353-9807 fax: 075-353-9808
 営業時間:11:00-19:00 定休日:日・月・祝祭日
 地下鉄:烏丸線五条駅(8番)出口より徒歩7分 
 バス:市バス50番線「西洞院正面」より徒歩2分
 TAXI:「西洞院 新花屋町交差点 南西角」


この場にアップした内容は、その後、数日間は激しくペンを入れる場合があります。

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