平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

だれかさんの修学旅行 〜奈良・京都編  2010/06/06

昭和33年5月17日、18日の日付のあるスタンプ帖。どこのだれのものかは不明である。
修学旅行で奈良・京都の地を訪れたことは、スタンプのひとつ「修学旅行記念」からも判る。行動範囲から推察すると、この二日間では回りきれないだろう。スタンプに日付がないが、この二日間以外にも日程が組まれていたかもしれない。
この時代に、既に全観光地のスタンプをあらかじめ集めておいて販売する業者があって、それを生徒が購入したのだろうか。全観光地のスタンプがあらかじめ押されていて、訪れた場所にだけ日付入りのスタンプが押されたという見方もできるだろう。いずれにしろ、昭和33年には、多色刷りのスタンプが既にあったのだ。
ここまでスタンプと書いてきたが、まさか木版? 例えば、平安神宮や春日大社、手向山八幡宮のそれを見てみる。明らかに手彩色ではないし、色のずれ具合から考えると、もしかすると木版かもしれない。
いずれにしろ、何とも言えない味わいがある。

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【おまけ】
『漁業日誌』とある。中身は、昭和34年頃の魚介類の買い付け日誌。中ページはランダムに撮影しました。

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