平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

1940〜50年代??の香港   2010/06/06

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1950年代に制作されたスクラップブックに、(切り取られて)挟み込まれていた香港の写真。キャプションには鉛筆書きで「香港」とだけある。大型観光船に混じって、まだ帆船の姿も見える。そのクリアな画像からは、何かの資料を接写したものではないことがわかる。たぶん何かの目的で、写真家がその場に立ってレンズを向けたものだろう。
見る人が見れば、撮影のおおよその年代(船の就航計画を調べれば日程すらも導き出せるだろう。その価値があるかどうかは別として)、ビルなどの風景から方角、撮影場所や撮影の目的までもわかるだろう。




【追記 2010/09/29】
その後、静岡県日中友好協議会の石田博昭さんという方とテレビ番組を通して知り合い、上記写真をメールにてご確認頂いた。すると以下のようなメッセージを頂いた。石田さん、本当にありがとうございました。

「この写真は、まぎれもなく上海の写真です。外灘(バンド)の景色を黄浦江の対岸浦東サイドから撮影したものです。今でこそ浦東サイドは中国随一の摩天楼街となってますが、当時はまったく何もない田畑が広がっている土地でした。この写真は多分20世紀初頭に撮られたものだと思いますが、上海のバンドのシンボルでもある税関ビルの時計台、現在の浦東発展銀行の社屋はじめ和平飯店、上海大厦の高層ビルが立ち並んでいます。」


この場にアップした内容は、その後、数日間は激しくペンを入れる場合があります。

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