生み分け 2007/07/22
7月8日に飼っている亀のことを少しだけ書いた。亀の話を本気で書き出すと、一冊の本が楽々書けるだけの情報量を持っている。もう何十年と亀と共同生活をしているからだ。現在既に50頭を越えているだろう。はっきりわからない。いつも土にもぐっている連中もいるからだ。
実はきょう、一頭のクサガメが産卵した。偶然ビデオの撮影にも成功(去年も撮影できた)。後脚で上手に土を掘り出し(約45分間)、約二分間隔で四つの卵を産み落とした。色は真っ白で、ウズラの卵とほぼ同じ大きさだ。産み終わると、今度は後脚で上手に土をかけ、地固めをした(地固め作業約30分間)。たいした土木工事である。孵化するのは10月に入ってからだろう。昨年は五つ産んで一頭だけが孵った。今年はどうだろう。
不思議な話だが亀は地中の平均温度が高いとメスになり、低いとオスになる。したがって雌雄半々ずつ生まれるということは、まず考えられない。ワニは逆で、平均温度が高いとオス、低いとメスになる。ちなみに亀は、鶏のように卵をひっくり返す転卵はしない。卵の天地をひっくり返すと孵化できない。
その後調べてみたら、カミツキガメは28~30℃で雄になり,それ以外の温度(低くても高くても)では雌になる。アカウミガメは32℃以上ですべて雌になる。ミシシッピーワニは34℃以上ですべて雄になる。フトアゴヒゲトカゲは22~32℃では遺伝的に決定され雄:雌=1:1となるものの、34℃以上では雌比が著しく高まる。自分でも観察をしながら調べてみたい。ちなみに性別が決定される時期は、概ね胚発生をしてから18~30%に達した時点で決定ということだ。
バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を「100件」に選択すると見やすくなります。