平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

もはや書いていない  2010/04/28

◆書きたいことが山のようにあるけれど、締め切りで、お尻に火がついている。
あとから思い出すように、写真とワンフレーズだけを書き入れておきたい。



◆ 先日ある編集者と原稿の打ち合わせをしているときのこと。
先方が原稿の催促をしてきた。わたしはとっさにキーボードを叩く格好をしながら、「まだ一文字も書いていません」と詫びを入れながらハッとした。わたしの中で、「書く」は、すでに「打つ」になっていた。今までなら、きっとペンを走らせる所作をしていただろう。もはやわたしは「書く」ことをしてない。



◆やっぱり図書館の司書は物凄い!! いろいろと実感。感謝、感謝、感謝、感謝。

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◆ 戸田書店の市原さんが仕掛けたトークライブ『本と雑誌と音楽と生計と 〜中原昌也 × 三田格 × 野田努』に出かける。
よくぞキャスティングしてくれました、市原さん!という顔ぶれ(これら名前にぴんと来ない方は検索してみてください)。本音と本音のぶつかり合い、三人のキャラクターは強烈だったが、何よりも木訥な市原さんのボディーブロー・トークがいちばん効いた。
こういったトークでは、決して何かの結論ができるわけではない。そもそもそんなものは期待していない。アイデア会議じゃないんだから。

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◆ スノドカフェでライブアート「tonalite」2010 tour! を目撃する。
アーティストは、ペンタイーの一柳綾乃、演奏は度会美帆、ダンサーは日置あつし、映像作家のコバヤシヨシユキの面々である。 Tonaliteは色調とか調和という意味だ。
まず、度会の即興演奏に乗って、一柳が壁に掛けられた一枚の白い布に向かって筆を走らせる。重力に逆らうように、下から上へ、上へ、上へと刷毛を跳ね上げる。そうして、その模様をビデオに撮影し、今度はそれを今描いた絵の上に投影し、それを背景にダンサーの日置が全身をゆっくりと動かしながら、身体を解放していく。そうして、さらにその模様を映像に撮り、その映像をバックに、今度は一柳がそれまでの絵にさらに絵を加えていく。最後に、それらの映像を、パフォーマーたち全員が観客と一体となり鑑賞するのである。
「ダンサーは、どの段階が作品ですか」。わたしはそう訊ねた。日置さんは、できあがった映像です、ときっぱりと答えた。
このあと、このtourは東京、京都へと巡回したという。
その場で一柳さんには提案をしておいたのだが、tourという意味をもっと活かすのであれば、静岡で撮った映像を次の舞台である東京で活かす。東京で撮った映像を京都で活かす。パフォーマンスも、場所場所で完結してしまったのでは「tour」の意味は薄い。「場の記憶を連ねるtour」を期待したい。

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画像(上)は、オリジナルのチロルチョコ。

◆ 友人Sさんの結婚披露パーティに呼んで頂く(おめでとうございます)。ゲストは、お久しぶりね〜、どうしていたの〜な人たちばかり。
静岡人なら、この人のつくった数々のCMは必ず見ているというH岩くんとも久しぶりの再会。彼の「話のストック」は相変わらずすさまじい(笑) さすがCMプランナー。「話のストック」は、ここには書けないことばかり(笑) その餌食にもなっているのが、彼のパートナーでもある某コピーライターのN川さん。
ちなみにN川さんはわたしの元部下で、朗読の天才でもある。もちろんプレゼンテーションもすごくじょうずでした、ね、え、え(汗)
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/901.html

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◆超多忙なSさんが、自宅の庭で摘んだ新茶と夏みかんのピールを送ってくださった。ピールはキャラメリゼのバージョンとグラニュー糖バージョンの二種。比較しながら味みをしていたら、すぐになくなってしまった(汗)

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◆武芸百般で茶農家の同級生Hくんが、新茶を届けてくれる。まさに産地直送。今年は収穫が遅れているから大変だ。


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