ついに出た指先のしびれ 2010/02/01
◆今朝いつも通り起きてみると、体の左側に異変が・・・。左手の指先がしびれている。正確に云うと小指を抜かした四本の指先がビリビリとしびれているのだ。自分の体に訊くように一本一本の指を丁寧に触りながら観察すると、左の掌を自分側に向けたときに各指の左側面が特にしびれていることがわかる。掌のくぼみの部分も、上腕二頭筋の裏側にも鈍痛が走っている。肩もずっしりと重い。事故の後遺症である。むち打ちの典型的な症状だ。事故に遭って今日でちょうど一週間。うわさに聞いていた手のしびれがついに来た。
整形外科で初めて首の牽引なるものを体験。まずは首まわりを十分間特別な機械で暖め、そのあとに牽引マシーンにかかるのだが、別になんだというわけでもない。あごにひもを引っかけ、そのまま上へ吊り上げるような格好で引っ張られる(きっと間抜けな顔をしているに違いない。今度看護師さんにお願いして間抜け顔を撮ってもらおうと思っている)。ちなみに7キロの重さで引っ張っているとのことだが、なんだか物足りない気がする。ミオナール錠(筋肉の緊張をとり、つっぱい、こわばり、こり、痛みなどの症状を和らげる)、ロルカム錠(痛みや炎症を抑える)に加え、末梢神経障害を改善するというメチコバール錠も新たに加わる。あとは塗り薬、貼り薬。果たして良くなるのか。
◆ 昨日SPACで『ロビンソンとクルーソー』を観る。楽日である。ロビンソン役の仲谷智邦さん、クルーソー役の三島景太さんの名演技にホロリ。
なんでも当初の演出より20分も削ったんだそうである。「ロビンソン」が「クルーソー」の舟を探し出し、戻ってくるラストシーンだが、ここに少しだけタメがあるともっといい。きっとわずかなタメなんだと思う。近々韓国で同じ芝居を演じるのだという。
◆ 長崎市長 田上富久さんのお話を聞く(「道のエコミュージアムin静岡」NPO法人地域づくりサポートネット主催)。
長崎のまちづくり「長崎さるく」におけるまちづくりの報告である。さるくは長崎弁で「ぶらぶら歩く」といった意味である。改めて特別な施設をつくるのではなく、地域のリソースを見つめ直し(長崎の場合には、多様な本物の資源、独特な歴史・文化、交流を受け入れる市民性)、「無い物ねだり」から「あるもの探し」に視点を切り替える中で生まれてきたイベントである。いや、イベントというよりもムーブメントである。
いくつも心に残るキーワードがあったが、中でも最後に田上市長がおっしゃっていたのが、「ゆっくりと、はやく」次のステージを用意したいということであった。田上市長がおっしゃっていたのは単に言葉遊びではない。「ゆっくりと、はやく」はラテン語でFestina Lente。アウグストゥスが好んで使ったフレーズだ。ただ、速く走ればいいというものではない。そこでは走り方というフォームの美しさが問われている。走っている自分という美を意識しながら走るのだ。ここでは、「ゆっくりと、はやく Festina Len」は美の概念である。
なるほど、歩くことによる消費カロリー、その表示ね。こういった小さなアイデアの積み重ねが「こと」の厚みをつくっていく。
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