もしも地震が起こったら 2009/12/25
このところ伊豆地方に地震が頻発したと思ったら、伊豆の国市企画部の夏目健次さんから絵本が届いた。タイトルは『もしも地震が起こったら』(特定非営利活動法人日本沼津災害援助ボランティアの会 企画・発行)。
まあ、この度の絵本の完成と地震は偶然のタイミングだろう。
ところでこの絵本、市の職員である夏目さんが絵を描き、話を創ったというが、その出来にまず驚いた。少し細かく言うと、2008年12月号の伊豆の国市の広報誌に掲載された原稿に夏目さん自身が大幅に加筆修正して絵本に仕立て上げたものだ。
内容は小学校五年生の「ぼく」がある日突然襲ってきた東海地震に遭い、生き延び、その体験を通して命の尊さを伝えるというものだ。読み進めていくうちに防災対策の知識も自然と得られるように工夫されている。夏目さんの仕事のいいところは、この絵本を想像だけで書いてしまうのではなく(書こうと思えばそれなりものは出来ただろう)、きちんと新潟中越地震なども取材して仕上げた点だ。その分、絵にも物語にも説得力がある。
しかし、何とも不穏な東海地震である。起きなければと願うが、大きいか小さいか、まだ先か、それともすぐそこまで来ているのか、それはわからないが、間違いなく起きるだろう(東海地震は真っ赤な嘘だという立場をとる学者もいる)。事前に出来ることといえば、とにかく備えしかない。
人命に係わる重要なこと!!!
よかれと思って間違った方法で救出すると・・・
倒壊で崩れた瓦礫等で下敷きになった人を助けるときの注意!!
【注意・重要】挟まれている人を見つけても、急に倒壊物を取り除かないこと。
【クラッシュシンドローム】(挫滅症候群)
災害時の建物等の倒壊で崩れた瓦礫、家具等の下敷きになり長時間体を圧迫された場合、助け出されても容態が急変しショック死する場合がある。これをクラッシュシンドローム(挫滅症候群)という。
→長時間の圧迫で細胞壁が破壊されると細胞内にあるはずのカリウムが細胞外に流出する。急に体を圧迫していた物を取り除いたことで一気に血流が全身にめぐりはじめ、腎臓に障害を起こし、やがて心停止に至る。
→【注意・重要】挟まれている人を見つけても、急に倒壊物を取り除かないこと。挟まれてから成人なら4時間位が目安。もっと短いという説もある。【注意・重要】子供老人はこの限りではない。
→圧迫部よりも心臓側をヒモやタオルで縛る。【注意】動脈を停めるほどきつく縛らないこと。
→それから体を挟んでいる物をゆっくりと取り除くこと。もちろんレスキュー等を呼べればそれがいちばんいい。
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