新刊『図書館はまちの真ん中』発売
内容
ビジネス支援と外国人住民を対象とする多言語サービスに重点をおく新しい図書館がうまれた。そのプロセスと活動状況を詳しく報告する。
コミュニティのニーズを満たすための図書館サービスとは何か。市街地再開発ビルの中にできた図書館。地域活性化や産業振興など地方都市の政策課題にとりくむ機関として、他の公的機関と連携しながら、図書館の役割と可能性を模索してきた。完成までの苦闘、ビジネス支援の実態、市民活動の記録など、内側と外側から明らかにする。
目次
平野が担当は第六章。実践事例で、御幸町図書館の心を記しています。
第一章 街場の図書館はビジネスに効くか
- オープン二年目のイベントから
- 女性起業家たちの言葉
- 図書館は情報を探すためのシカケ
- 館内散策でアイデアを探そう
- 市場調査は既存データの収集から
- 苦手分野克服のヒントも図書館で
- まちの真ん中の図書館から
第二章 御幸町図書館とは
- はじめに
- 御幸町図書館のミッション
- ビジネス支援サービス
- 多言語サービス
- 御幸町図書館の組織と広報
- 職員の育成
- 市町村立図書館にとってのビジネス支援サービスと多言語サービス
- 市町村立図書館へのアドバイス
第三章 ビジネス支援サービスで選書が変わる
- ビジネス支援は期待されているか
- 欲求に従う選書・欲求を掘り起こす選書
- 読むための選書・使うための選書
第四章 連携がビジネス支援を可能にする
- ビジネス支援に不可欠の条件
- 御幸町図書館と産学交流センターの概要
- 御幸町図書館と産学交流センターの関係
- 産学交流センターとの連携
- 産学交流センター以外の機関との連携
- 連携の意義と条件
- 取り組まなければわからなかったこと
第五章 ニーズを知り、組織を変える
- 新規顧客の開拓に取り組む理由
- 人はなぜ図書館を利用しないのか
- 「提案型営業」への挑戦
- 「気づき」を生む選書ワークショップ
- 「学習する組織」に向かって
- 公共図書館の強みは何か
第六章 市民が活動し、図書館を支える
- 情報編集の達人が図書館やまちをおもしろくする
- 「オムスビスト」って何だ
- 運営スタッフをどうするか
一流のキーパーソンはなぜ図書館を使わないのか - 「読書ないす」の提案
- 静岡大学での新しい試み
第七章 人材を確保し、育てる
- 図書館員に関する議論の前提
- 御幸町図書館での議論
- 御幸町図書館に求められる人材とその確保
- 館長のリーダーシップと人材マネージメント
第八章 まちの真ん中に図書館をつくる
- 御幸町図書館で何が始まったのか
- 一枚の新聞記事から
- 図書館ネットワーク計画
- まちの「頭脳」・独学者の「学校」
- NYパブリック・ライブラリーと出会う
- 地域館リニューアル
- 静岡市立図書館の使命
- 市街地再開発と図書館
- 基本構想まとまる
- 産業政策課との二人三脚
- ニーズはどこにあるか
- 開館へ
あとがき
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